こんにちは、のらねこです。
氷砂糖の溶ける早さを比較実験した内容を載せたページです。
溶ける早さに違いがある
氷砂糖には、二つの種類があります。
クリスタルタイプ
16面体形状で、粒の大きさにバラツキが少ない。(写真の左側)
ロックタイプ
角のある石ころのような形状で、粒の大きさに大きくバラツキがある。(写真の右側)
氷砂糖の製造会社である中日本氷糖株式会社さんのホームページでは、自然結晶タイプのロックは、クリスタルに比べると、より水に溶けやすい性質を持っていますと記載があります。
梅酒ができる過程において、まず梅の実にホワイトリカーが染み込みます。その後、砂糖の溶けた濃度の高いホワイトリカーへ梅のエキスが染みだ出します。この時間差を手間をかけずにつくり出すために氷砂糖を使用します。梅の実と一緒に投入しても「すぐに溶けない」ためホワイトリカーを梅の実に染み込ませる時間を稼ぐことができるのです。
いったいどのくらいの時間が溶け切るまでにかかるのか、気になり実験してみました。
ロックタイプの方が早く溶けたが...
実験内容はこんな感じです。
材料
ホワイトリカー 35°90ml × 2
氷砂糖 ロックタイプ 30g 鳳氷糖株式会社
氷砂糖 クリスタルタイプ 30g 中日本氷糖株式会社
粒の大きさは写真参照(左:ロック 右:クリスタル)
備考
氷砂糖とホワイトリカーの比率はのらねこが作る梅酒の比率としています。
実験場所は直射日光の当たらない室内で、15℃~20℃くらいの室温です。
内容
各密封容器に、8粒 合計30gずつ氷砂糖を入れ、90mlのホワイトリカーを注いでいます。
経過
-スタート-
左(水色)がロックタイプ
右(紫色)がクリスタルタイプ
-約9時間後-
クリスタルの方がやや多く残っているように見えます。
-約24時間後-
ロックの方が早く溶けてなくなっているのがわかります。
-約33時間後-
ロックの方は全部溶けました。
※写真は1時間遅れの約34時間後に撮影したものです。
-約36時間後-
クリスタルの方も全部溶けてなくなっています。
結果
完全に溶け終えるまでの時間を比較すると、3時間ほどロックタイプの方が早く溶け終えています。
推測になりますが、同じ大きさの粒を抽出して、比較をしていたらもっと時間の差に開きが出ていたと思います。
まとめ
●ロックタイプは、クリスタルタイプより溶けるのが早い
●この違いがどれくらい、梅酒の味に影響を与えるのかはわからない
●ロックタイプの氷砂糖の溶ける時間を調整したいのであれば、投入を遅らせる方法もありかと思う
●結局は、クリスタルタイプを選んで使えば良いだけのことかと