材料を用意する梅酒造りは、初心者でも挑戦しやすい果実酒づくりの代表格です。青梅を使い、氷砂糖とホワイトリカーを保存瓶に仕込むだけで、特別な技術を必要とせずに始められます。仕込みから約3か月で爽やかな酸味と香りを楽しめ、1年寝かせるとまろやかさが増し、さらに熟成させることで深みのあるコクが生まれます。材料の分量や砂糖の加減で甘さや風味を調整でき、自分好みの味を作れるのも魅力です。保存瓶の洗浄や消毒、梅のあく抜きや乾燥などの下準備を丁寧に行うことが、美味しい梅酒づくりの秘訣です。季節の恵みを活かし、時間の経過とともに味わいが変化する楽しみを持てるのが梅酒造りの大きな特徴です。
目次
- 材料を用意する
- 保存瓶を洗い、消毒する
- 梅を洗う
- 梅のあく抜きをする
- 梅を乾燥させる
- 梅のへたを取る
- 梅と氷砂糖を瓶につめる
- ホワイトリカーを注ぐ
- 梅酒を保管する
- 梅酒を飲む
基本分量
- 梅:1000g
- ホワイトリカー:1.8L(1800ml)
- 氷砂糖:600g(好みで増減) ★クリスタルタイプ推奨
- 保存瓶:4L(余裕あり)
2L瓶用分量
- 梅:610g
- ホワイトリカー:1.1L(1100ml)
- 氷砂糖:370g(好みで増減)
- 保存瓶:2L(満杯)
★ 星硝㈱|セラーメイト密封びん2L
1.5L瓶用分量
- 梅:450g
- ホワイトリカー:800ml
- 氷砂糖:270g(好みで増減)
- 保存瓶:1.5L(満杯気味)
★ ボルミオリ・ロッコ|フィドジャー1.5L
900ml瓶用分量
- 梅:250g
- ホワイトリカー:450ml
- 氷砂糖:150g(好みで増減)
- 保存瓶:900ml(余裕あり)
★ セリア|密封瓶900ml
道具
- 竹串(梅のへた取り用)
- はかり(梅・氷砂糖の計量用) ★1g単位で2kg測れるものが便利
- 計量カップ(ホワイトリカー用)
- ボウル(梅の水洗い用)
- ザル(梅の乾燥用)
- キッチンペーパー(保存瓶の消毒、梅の水分ふき取り用) ★洗って使えるタイプ推奨
2. 保存瓶を洗い、消毒する
洗浄
- 洗剤で保存瓶の汚れを落とし、乾かす
- フタの裏も忘れずに洗浄
- 滑りやすいので注意
消毒
- 消毒用エタノールを少量入れ、瓶全体に行き渡らせる
- 清潔なキッチンペーパーで瓶とフタを拭き取り乾燥
- 煮沸消毒も併用するとベスト
3. 梅を洗う
- ボウルに梅を入れ、水を注ぎほこりや付着物を落とす

4. 梅のあく抜きをする
- 洗った梅をボウルに入れ、水に浸す
- 青梅:2~4時間
- 黄色がかり:1時間程度
- 完熟梅:不要

5. 梅を乾燥させる
- キッチンペーパーで一個ずつ水分を拭き取る
- 風通しの良い場所で乾燥
- 水分を残さないことが重要

6. 梅のへたを取る
- 竹串で梅のへたを取り除く
- 無理に刺すと果肉に押し込まれるので注意

7. 梅と氷砂糖を瓶につめる
- 梅を瓶に入れ、その上から氷砂糖を入れる
- 氷砂糖は好みに合わせて増減可能
- 氷砂糖は「すぐに溶けない」ため、梅にリカーが染み込む時間を確保できる

8. ホワイトリカーを注ぐ
- ホワイトリカーを静かに注ぐ
- 瓶いっぱいに入れると吹き出す恐れがあるので注意

9. 梅酒を保管する
- 蓋をしっかり閉め、直射日光の当たらない場所で保管
- 砂糖が溶けると濃度ムラができるため、軽く瓶を回して混ぜる
10. 梅酒を飲む
- 約3ヶ月で飲めるようになる
- 梅を取り出してもOK
- 1年寝かせると味がまろやかに
- 甘すぎる場合は炭酸で割ると飲みやすい
- ストレートや氷を一粒入れて楽しむのがおすすめ

